ひとちが'凸凹山行日記♪
 
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ひとちが
1965〜1969 生
静岡県 在
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富士山発♪ ひとちが凸凹ライフ2
のんびりやの ひとしさんと あっけらかんとした ちがこさんの楽しい日常生活の記録だよん♪ 休日の山行記録を中心に綴るお気楽ライフの始まりだぁー!!

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クマやら藪やら落石やら!

山名東山(1849m)  
山行日2017/06/03
山行時間8時間(休憩を含む)
山行ルート奥裾花観光センターP-奥裾花自然園入口-休憩舎-稜線分岐-中西山-東山-ピストンでP




R406から観光自然園までの道のりは裾花川を遡るバス道
落石が多くシーズンオフになると無事現地までアクセスできるかは不明?

渓谷沿いにはケスタ地形とよばれる水の流れによって削られた地層が荒々しい
昔、海底であったこの渓谷付近には堆積岩に埋もれた多数の化石も見ることができる

奥裾花観光自然園の売りは水芭蕉
6月に入ると水芭蕉の見頃は終わり湿原や池は夏期はヨシに覆われてしまう
観光者も少なくなったこの時期は入園料も半額、お得感はあるものの微妙

料金所でお金を払う

「 山に登るの? 観光センターに登山届出してね
  帰りにアンケート用紙も出してほしいな 」

そう言うと おじいちゃが自然園のパンフレットをくれた

時刻はam9:00 広い駐車場に車は数台、食堂や売店は締まっている
ゲートから先の自然園入口まではシーズン期はシャトルバスが走る 
もちろん今日はバスの運行はないから舗装路歩き



元池を過ぎ、モリアオガエルやクロサンショウウオが生息するという奥裾花社
寄り道したいけど山行時間を考えるとのんびり見学どころじゃない
ずんずん歩いて休憩舎の横にある案内板から長鉄コース登山道に向かった

標高1280mの森はまだ新緑シーズン



大きなブナが並ぶ原生林は若葉がキラキラと光を浴びて美しい 根元にはまだ残雪
残雪に新しい靴跡発見♪ 同じ山を目指す登山者だったら嬉しい

湿原には水芭蕉の白い花が大きく成長した葉の間からいくつも顔を覗かせていた
登山道沿いにはジャングルになったコゴミの群生
植物採取は禁止されているため 生えたい放題 食べごろなら羨ましい光景だ



自然園は野鳥の大楽園でもある
秘境の奥深い場所だから植物も鳥も動物もたくさんいるわけ
動物がいるってことは クマもいるってこと、案内板の横にはクマの痕跡の写真があった



【 会ったら騒がず走らず後退 】と下に赤字で記載されていた
現実クマに遭遇したらどれだけの人が実行できるか?
遊歩道に設置された鉄のクマよけをガンガン鳴らすのは ひとしさん

薄紫のキクザキイチゲ、ニリンソウ、サンカヨウ 普段里ではお目にかからない植物たち



稜線分岐まで退屈することなく登る

稜線上に分岐の標識が見えた 標識の後ろは深い笹薮、山の急斜面
右に行けば堂津岳、左に行けば今日の目標である東山

先頭を歩く ちがこさんの耳に笹薮をガザゴソ移動する音が聞こえた 
空耳ぢゃない、一瞬足が止まった

山鈴とペチャクチャ会話してる声が聞こえたのだろう大慌てしている様子
音は標識のすぐ裏側、笹がこすれ合う音からするとかなりデカい

植物園の入口に【 クマが出る 】って書いてあったんだから間違いないだろう
後方で同じように大きなガサゴソ音にビビッて固まる ひとしさん

「 クマ? だよね・・・」

「 たぶん・・・」

クマ看板の指示に従い退散したら山のピークは踏めない
意を決して稜線に出る

ガサガサ・・・
藪の中にいるヤローは焦っているらしい。。。
藪を若干右に移動、ガサガサ音は更に大きくなり登山道にすぐにでも出てきそう

『 ぐぇ〜っ どうしよ〜っ!』 心の中で恐怖と戦いながら ちょっと迷う
後方では待機している ひとしさがいる

『 え〜い、こうなったら先に進むっかないか 』 早足で東山方向へ・・・
山鈴をガラガラ鳴らしながら ひとしさんも続く

「 話し声がしないとナメられるから刺激しない程度の大きさで話そう 」

「 そうですね・・・」

後方に恐怖を感じながらもしばらく進むと音はピタっと止まった

「 あーよかったですぅー クマが出てくるかと思いましたぁ〜 」

「 ホントびっくりしたよね、クマもバカじゃないから同じ場所には帰りはいないよ 」

すっかりクマヤローのおかげで疲れてしまった

稜線は中西山まで笹が刈り払われた展望のよい尾根だ
登山道にはうつむきかげんに首を垂れた薄紫の花 シラネアオイ



東には戸隠と高妻、北には雨飾・火打・妙高が白い残雪を残し並んでいる



中西山からは右にカーブするように尾根は続き その先にトンガリピークが見えた



「 あそこかな? や 違うな、まだ先だけど東山はどれ?」

稜線のすぐ左には残雪が白い筋のように高く残っている



西に並んで見えるはずの北アルプスはガスの中・・・



中西岳を一端下り、小ピークを登って下る

 

見えていたトンガリピークが目の前に
地図には危険マークと赤字でロープ どうやらこの辺りが中間地点付近みたいだ

ロープの張られた崩れそうな細尾根を通過



これまたロープがなければ這い登れないような急坂をよじ登る



登ったピークの上から先を見ると その先にも小ピーク、右にカーブしたさきにあるのが
東山だとわかった つまり稜線に出てから東山は5個目のピークということになる



まだ先が長そうなのでちょっぴりクジケた
帰りも同じようにピークを登ったり下ったりすることを考えるともっとクジケた

のんびりはしていられない

『 トンガリピークから先は危険ヶ所やロープはないから楽勝だよね 』
自分に言い聞かせて先に進む

と 道がない?
ないんじゃなくて笹薮で道が塞がれている・・・



トンガリピークからはいきなり笹薮の急坂
2m以上ある笹薮の入口を掻き分けるとなんとなく道?
複雑に覆いかぶさった笹は邪魔っけでおかまいなく顔を攻撃してくる
おまけに道は薮の中を蛇行しているのでわかりにくい

「 うぎゃぁー なんなのこの藪わ! 」



コースミスすると笹で動きがとれなくなる
間違えて急坂の踏まれていない場所の笹を踏むと茎の部分が湿っているため
滑りやすく何度も転びそうになった

掻き分けながら笹の生え方、倒れ方をじっと観察 たぶんこっちであろうと思われる
方向にバリバリヤブ漕ぎをしながら下っていく



「 平泳ぎでヤブ漕ぎした方が歩きやすいですよ 」

「 後方の人は簡単に言うけど やってみー 大変なんだから!」
半分キレかかりながらヤケクソで前進、急坂なので平泳ぎはできず苦戦・・・

進むべき方向が不安になってくると運がいいのか悪いのか目の前に古びた赤テープ
進まないわけにはいかない



ようやく脱出、無敵の笹薮だった・・・

笹藪が終わってホッとしたのもつかの間 今度は別のウルサイ種類の植物が
モジャモジャ道を塞ぎ邪魔する



根性でモジャモジャ藪も突破、ようやく東山のピークに到着
笹がモシャモシャ生えた微妙な山頂、三角点はある 古い割れた山頂標識
景色も中途半端 西に見えるはずの北アルプスの峰々はガスの中



「 なんでこの山は信州百名山に選ばれたのかな? 」
大変な割に報われない感じの地味な東山のピーク

「 敗退したら あの藪をまた歩くわけですからピークを踏めて
よかったんじゃないですか 」
ひとしさんの言う通りだと思った そーゆーことにしよう

目的達成できたので大急ぎで帰ることにする
帰路もまたあのヤブ漕ぎをするかと思うと心が萎える

どよよ〜んとした気持ちを癒してくれたのは登山道沿いに咲くシラネアオイ
今日一番の収穫は 満開のシラネアオイを二人〆めできたことかも♪



4つのピークを越え あのクマヤローが潜伏する分岐まできた
右に下れば自然園エリア、40分くらいで休憩舎には着くはずだ

じっと耳を澄まして笹薮から動く気配と音がしないか確認
予想通りクマヤローは立ち去った模様、もうビビることはない

分岐の先は堂津岳に続く尾根の稜線
東山より藪に見える というか、分岐から先は藪だ
堂津岳にいずれ登るとしても この時期ではなく雪がまだガッツリある4月辺りが
いいのだと思う たぶんヤブ漕ぎしなくて済むから・・・

ちょっと安心して分岐を曲がると再びピンチが訪れた

ドゥドゥドゥドゥー ドゥドゥドゥドゥドゥー

地響きのような低い唸り声 足が止まった

「 聞こえた?」

「 聞こえました・・・」

ドゥドゥドゥドゥー ドゥドゥドゥドゥドゥー

これまで山で遭遇したクマヤローの声の中でもダントツ一番の迫力だ
どでかいクマヤローに違いない

「 ヤバくありませんか?」

「 ヤバいよね。。。 」

明らかにクマヤローは威嚇している

笹藪から動かずこっちを見てヤツは人間を観察しているのだ 
あわよくば襲ってやろうと目論んでいるのかも・・・

「 ある〜ひ 森のなか クマさんに・・・」

いつもの歌を唄ってやろう できるだけ大きな声で♪
ノーテンキに楽しく歌いながら去っていけばヤツは手出ししないはず

遠慮がちに小さな声で ひとしさんも歌う

「 そんな蚊みたいな声じゃ クマに叩かれるよ 」

ちがこさんにドヤされて ひとしさんも大きな声で歌いだした

大の大人が小走りで半叫びながら歌う光景はクマヤローには滑稽だったかも
それでも翌日の新聞やTVで 【 登山者夫婦、クマに襲われ死亡 】などと
報道されるよりずっとマシだ・・・

観光センターにpm5:00無事生還
管理人さんと料金所のおじいちゃんが待っていてくれた

「 出発時間が遅かったから心配していたよ、意外に早く下山できたね
  上はまだ雪がたくさんあったでしょ 帰りの道にでっかい落石が道を塞いで
いるけどなんとか通過できるから大丈夫だよ 」

一難去ってまた一難
クマやら藪やら落石やら!



色々な意味で大変な山だったことは確かだ


17/06/16 08:59


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