ひとちが'凸凹山行日記♪
 
mail: pass:  17/06/27 22:57 

ひとちが
1965〜1969 生
静岡県 在
■ ホームページ ■
富士山発♪ ひとちが凸凹ライフ2
のんびりやの ひとしさんと あっけらかんとした ちがこさんの楽しい日常生活の記録だよん♪ 休日の山行記録を中心に綴るお気楽ライフの始まりだぁー!!

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城山(木曽福島)

山名城山(1281m)  
山行日2017/06/18
山行時間3時間(休憩を含む)
山行ルート木曽三河屋P-興禅寺-城山林道-紅葉ヶ丘展望地
-福島城跡-尾根入口-P1194-城山-権現滝-城山自然遊歩道入口-P




Am4:15
まだ日も昇らないうちに宿を出発した



隣の部屋では 年寄り達はフガフガまだ夢の中
宿の朝食までに「信州ふるさと120山 」の一座、城山を周遊する



昨日 宿のスタッフに質問した

「 あのー 今時期って登る人います? 山ヒルとか山ダニはいませんよね?」

登る山は 低山+滝、帰ってきた答えはこんなだった

「 春は登る人も多いようですね、最近は暑くなってきましたからあまり聞きません
私も地元なのであまり登りませんのでよくわかりません 」

答えになっていない、こーなったらヤブだろうが何がいようが仕方ないってことだ
きっとスタッフは変人夫婦と思ったかもしれない・・・

町営駐車場を過ぎ興禅寺に向かった



裏手にある木曽義仲の墓に寄り道したものの 暗くてよく見えない



「 どれが義仲のお墓なんでしょうか?」

「 わかんな〜い 」

古い時代のお墓がたくさん並んでいる



日中ならよく観察もできるだろうが早朝ゆえウロウロしていると怪しい人物と
間違えられそうなので早々に退散、先を急ごう

舗装路をずんずん歩いて行くと城山林道の入口に到着した
大きな植林の中は町中以上に暗くてよく見えない



「 ヘッデン持って来ればよかったですね・・・」 不安そうな ひとしさん

「 持ってこなかったんだから進むっかないでしょ!」 強気の ちがこさん

ゆるやかに林道を登っていると うっすら夜が明けてきた
暗い樹林帯から出ると谷底の町が見える展望地の紅葉ヶ丘



休憩ベンチがいくつも設置されている 今日は曇りで遠くの山の眺望は× 
ここからは中央アルプスの峰々が眺められるはず



「 ダメですね、先を急ぎましょう・・・」

広い道をしばらく登った
城山史跡遊歩道の案内版があり分岐から福島城跡へ
左に行けば権現滝に出るコースだ



福島城の二の丸・三の丸跡を見ながら本丸へ
小広い本丸跡にはベンチもあり観光ハイカーもここまでは登ってくるのだろう



早朝出発だったため飲み食いせず1時間も登ってきたらお腹が空いた
行動食も準備してこなかった、下山後の宿での朝食はさぞかし美味しいことだろう



そして見つけてしまった こんな看板
看板の横には木槌と鉄の棒、叩いて音を鳴らすわけ!



【 クマが突然面会にくる 】って書いてあるんだからいることは間違いない

「 そーいえば 昨日 質問した時 クマのこと聞かなかった! 」

「 先週怖い目に合ったばかりですからね ヤバくありませんか? 」

誰も歩いていない山は静か
キツツキが突貫工事している音だけがカカカカカと聞こえるだけ
こんな時、笹薮から黒い塊が突然「 ガオー 」なんて出てきたらそりゃ〜怖い!



不安なので ストックをカンカン打ち鳴らしながら尾根道入口からP1194の急登を
せっせと登っていくことにした



城跡から先はややヤブ気味な場所もある
なんといっても不快だったのはクモの糸、掃うのに必死、先頭は特に悲惨だ



登りきると なだらかな尾根になった 倒木もあるが問題なし
二人でストックを打ち鳴らす音だけが山に響いている

AM6:00 山頂に到着



微妙な城山のピーク 三角点とベンチがあるのみ、展望はない
50mほど奥に御嶽山の展望地があるそうなので踏まれている方向に入ってみた



人が入っていないのか笹薮がひどい
先週ヤブ漕ぎで散々だったので進むのが嫌になった

「 なんか先が怪しいよ どうする? 」

「 天気もよくありませんし御嶽山も見えないでしょうね ヤメましょう 」

20mほど進んで撤退、権現滝に下ることにした



木曽檜・サワラ・ブナの大木が群生する天然サワラの森と名付けられた原生林
これまでの道のりとは違う素敵な雰囲気の城山自然遊歩道
大きく成長したシダ植物がジャングルのようだ



水流が現れる泉の森を過ぎると広い道に合流、高さ40mほどの権現滝が姿を現した



滝には色々な生物たちが生息しているようだ 看板もあり興味津々



滝の下まで行って黒サンショウウオを捜索
岩も黒い、サンショウウオも黒いから簡単には見つからない

「 行きますよ 朝ごはんに間に合わなくなりますから 」

「 見たかったなぁ〜 黒サンショウウオ・・・ぶつぶつ。。。 」



権現滝からは紅葉ヶ丘に戻る道もあるが そのまま行人橋のたもとにある
城山自然遊歩道入口方向に下る クマとは遭遇することもなく無事下山



里の川沿いの道を歩きながら宿で帰りを待つ年寄り達に電話した

「 山下ったよ あと5分もすれば着くよ〜っ!」

AM7:15 宿に到着 美味しい朝食を頂き温泉でさっぱり♪
木曽福島にある ふるさとの山を満喫できた有意義な朝だった


comment:0 件 17/06/21 10:05




虚空蔵山(長野県東筑摩郡四賀村)

山名虚空蔵山(1139m)  
山行日2017/06/04
山行時間3時間(休憩を含む)
山行ルート東山登山口P-林道虚空蔵線から岩屋社登山口-岩屋社-虚空蔵山ピーク-東山コースからP




朝が来た♪ 天気は風もなく穏やかな晴れ

道の駅さかきたの一角にテーブルと椅子を出し田んぼと里山の景色を眺めながら朝食
カエルがゲロゲロ なんとものどかな田舎の風景



二日目に予定していた一夜山はパス(昨日のヤブ歩きで少々疲れ気味のため)
本日は短時間で登れる小さな里山を目指すことにした

本線から林道に入るとゲートがあった 新しくて立派なゲートだ



降りてゲートをこじあけ開け車を入れる
少し進むと数台停められる東山登山口の駐車スペースに到着

歩き始めた林道は立派な舗装路だけど通行車もなく横移動



20分ほどで岩屋社登山口 意外と近いのが嬉しい♪

登山口前にある石仏の足元には水場がある
水量も豊富、冷たい水は清らかで山の味がする



見上げると古ぼけた鳥居、なんともいい雰囲気の参道だ



苔むした急峻な石段の幅は狭くゴツゴツしている
並行してゆるやかな脇道もあるが今日は直登勝負で行こう♪



「 こりゃ〜 年寄り、子供向きぢゃないね
  ふりかえったらコロンと転がり落ちそうだもん・・・」

「 なんか足元が草でモサモサしてますけど 昨日の山とは比較になりませんね
  ヤブ漕ぎ後遺症で少々身体と足が重いですけど 」



しばらく登ると四賀村が南方向が開けた展望地
村名のごとく山を四方に囲まれ まるでカルデラの中の集落のようだ
連なる里山は山名もわからない低山ばかり



そのすぐ上部の林の中には凸状に張り出した奇岩の下に はめ込まれたような社殿がある
会田城の空堀等の遺構だそう 古ぼけてはいるものの手入れはされている



入口には張り紙「土足厳禁」と記され鍵はかかっていない



山靴を脱ぐのは面倒なので引き戸を開けて手を併せた



奇岩には仏様が何体も彫られていた



中には じーっと観察しないと仏様だとわからないものもある
苔が生え 優しい表情の石仏は笑っているようにも見えた



社殿から九十九に登った西側に展望岩があった
明科の町と遠くアルプスが霞んでいる



少し登れば整備の行き届いた稜線、岩井堂コースとの合流点でもある



危険ヶ所があるわけでもなく のんびりムードで山頂を目指す
たぶんクマと遭遇することもないだろう



尾根道の稜線を横移動、しばらく歩くと山頂に到着
虚空蔵山城跡の石の標柱が真ん中にポンと立っている
緑の芝生の小広い明るいすてきな山頂だ



周囲は木々に囲まれているため展望はイマイチ
でもね、そよそよ吹く風にゆれる若葉、平らな芝の上にどっかり腰を降ろせば
気持ちよくて何時間も過ごせそうな とっても心地よい山頂なのだ



「 なんかお昼寝したくなっちゃうよね 」

「 昨日と全く違う雰囲気の穏やかな山頂ですね・・・」



行動食をパクついて山頂を満喫、東山コースを下ることにした
赤松の林越しに村がチラチラ見える
秋には美味しい松茸がウジャウジャ顔を出す茸山なのだ



稜線の展望地からは安曇野方向の景色が広がる♪



東山コースは岩屋社コースと違いゆるやか
お年寄りから子供まで気軽に登れる里山なのだ



ロープ場もしっかりしているので怖いこともない



里の人たちに愛される会田富士



季節を変えてまた訪れてみたいすてきな山里だ


comment:0 件 17/06/16 10:01




クマやら藪やら落石やら!

山名東山(1849m)  
山行日2017/06/03
山行時間8時間(休憩を含む)
山行ルート奥裾花観光センターP-奥裾花自然園入口-休憩舎-稜線分岐-中西山-東山-ピストンでP




R406から観光自然園までの道のりは裾花川を遡るバス道
落石が多くシーズンオフになると無事現地までアクセスできるかは不明?

渓谷沿いにはケスタ地形とよばれる水の流れによって削られた地層が荒々しい
昔、海底であったこの渓谷付近には堆積岩に埋もれた多数の化石も見ることができる

奥裾花観光自然園の売りは水芭蕉
6月に入ると水芭蕉の見頃は終わり湿原や池は夏期はヨシに覆われてしまう
観光者も少なくなったこの時期は入園料も半額、お得感はあるものの微妙

料金所でお金を払う

「 山に登るの? 観光センターに登山届出してね
  帰りにアンケート用紙も出してほしいな 」

そう言うと おじいちゃが自然園のパンフレットをくれた

時刻はam9:00 広い駐車場に車は数台、食堂や売店は締まっている
ゲートから先の自然園入口まではシーズン期はシャトルバスが走る 
もちろん今日はバスの運行はないから舗装路歩き



元池を過ぎ、モリアオガエルやクロサンショウウオが生息するという奥裾花社
寄り道したいけど山行時間を考えるとのんびり見学どころじゃない
ずんずん歩いて休憩舎の横にある案内板から長鉄コース登山道に向かった

標高1280mの森はまだ新緑シーズン



大きなブナが並ぶ原生林は若葉がキラキラと光を浴びて美しい 根元にはまだ残雪
残雪に新しい靴跡発見♪ 同じ山を目指す登山者だったら嬉しい

湿原には水芭蕉の白い花が大きく成長した葉の間からいくつも顔を覗かせていた
登山道沿いにはジャングルになったコゴミの群生
植物採取は禁止されているため 生えたい放題 食べごろなら羨ましい光景だ



自然園は野鳥の大楽園でもある
秘境の奥深い場所だから植物も鳥も動物もたくさんいるわけ
動物がいるってことは クマもいるってこと、案内板の横にはクマの痕跡の写真があった



【 会ったら騒がず走らず後退 】と下に赤字で記載されていた
現実クマに遭遇したらどれだけの人が実行できるか?
遊歩道に設置された鉄のクマよけをガンガン鳴らすのは ひとしさん

薄紫のキクザキイチゲ、ニリンソウ、サンカヨウ 普段里ではお目にかからない植物たち



稜線分岐まで退屈することなく登る

稜線上に分岐の標識が見えた 標識の後ろは深い笹薮、山の急斜面
右に行けば堂津岳、左に行けば今日の目標である東山

先頭を歩く ちがこさんの耳に笹薮をガザゴソ移動する音が聞こえた 
空耳ぢゃない、一瞬足が止まった

山鈴とペチャクチャ会話してる声が聞こえたのだろう大慌てしている様子
音は標識のすぐ裏側、笹がこすれ合う音からするとかなりデカい

植物園の入口に【 クマが出る 】って書いてあったんだから間違いないだろう
後方で同じように大きなガサゴソ音にビビッて固まる ひとしさん

「 クマ? だよね・・・」

「 たぶん・・・」

クマ看板の指示に従い退散したら山のピークは踏めない
意を決して稜線に出る

ガサガサ・・・
藪の中にいるヤローは焦っているらしい。。。
藪を若干右に移動、ガサガサ音は更に大きくなり登山道にすぐにでも出てきそう

『 ぐぇ〜っ どうしよ〜っ!』 心の中で恐怖と戦いながら ちょっと迷う
後方では待機している ひとしさがいる

『 え〜い、こうなったら先に進むっかないか 』 早足で東山方向へ・・・
山鈴をガラガラ鳴らしながら ひとしさんも続く

「 話し声がしないとナメられるから刺激しない程度の大きさで話そう 」

「 そうですね・・・」

後方に恐怖を感じながらもしばらく進むと音はピタっと止まった

「 あーよかったですぅー クマが出てくるかと思いましたぁ〜 」

「 ホントびっくりしたよね、クマもバカじゃないから同じ場所には帰りはいないよ 」

すっかりクマヤローのおかげで疲れてしまった

稜線は中西山まで笹が刈り払われた展望のよい尾根だ
登山道にはうつむきかげんに首を垂れた薄紫の花 シラネアオイ



東には戸隠と高妻、北には雨飾・火打・妙高が白い残雪を残し並んでいる



中西山からは右にカーブするように尾根は続き その先にトンガリピークが見えた



「 あそこかな? や 違うな、まだ先だけど東山はどれ?」

稜線のすぐ左には残雪が白い筋のように高く残っている



西に並んで見えるはずの北アルプスはガスの中・・・



中西岳を一端下り、小ピークを登って下る

 

見えていたトンガリピークが目の前に
地図には危険マークと赤字でロープ どうやらこの辺りが中間地点付近みたいだ

ロープの張られた崩れそうな細尾根を通過



これまたロープがなければ這い登れないような急坂をよじ登る



登ったピークの上から先を見ると その先にも小ピーク、右にカーブしたさきにあるのが
東山だとわかった つまり稜線に出てから東山は5個目のピークということになる



まだ先が長そうなのでちょっぴりクジケた
帰りも同じようにピークを登ったり下ったりすることを考えるともっとクジケた

のんびりはしていられない

『 トンガリピークから先は危険ヶ所やロープはないから楽勝だよね 』
自分に言い聞かせて先に進む

と 道がない?
ないんじゃなくて笹薮で道が塞がれている・・・



トンガリピークからはいきなり笹薮の急坂
2m以上ある笹薮の入口を掻き分けるとなんとなく道?
複雑に覆いかぶさった笹は邪魔っけでおかまいなく顔を攻撃してくる
おまけに道は薮の中を蛇行しているのでわかりにくい

「 うぎゃぁー なんなのこの藪わ! 」



コースミスすると笹で動きがとれなくなる
間違えて急坂の踏まれていない場所の笹を踏むと茎の部分が湿っているため
滑りやすく何度も転びそうになった

掻き分けながら笹の生え方、倒れ方をじっと観察 たぶんこっちであろうと思われる
方向にバリバリヤブ漕ぎをしながら下っていく



「 平泳ぎでヤブ漕ぎした方が歩きやすいですよ 」

「 後方の人は簡単に言うけど やってみー 大変なんだから!」
半分キレかかりながらヤケクソで前進、急坂なので平泳ぎはできず苦戦・・・

進むべき方向が不安になってくると運がいいのか悪いのか目の前に古びた赤テープ
進まないわけにはいかない



ようやく脱出、無敵の笹薮だった・・・

笹藪が終わってホッとしたのもつかの間 今度は別のウルサイ種類の植物が
モジャモジャ道を塞ぎ邪魔する



根性でモジャモジャ藪も突破、ようやく東山のピークに到着
笹がモシャモシャ生えた微妙な山頂、三角点はある 古い割れた山頂標識
景色も中途半端 西に見えるはずの北アルプスの峰々はガスの中



「 なんでこの山は信州百名山に選ばれたのかな? 」
大変な割に報われない感じの地味な東山のピーク

「 敗退したら あの藪をまた歩くわけですからピークを踏めて
よかったんじゃないですか 」
ひとしさんの言う通りだと思った そーゆーことにしよう

目的達成できたので大急ぎで帰ることにする
帰路もまたあのヤブ漕ぎをするかと思うと心が萎える

どよよ〜んとした気持ちを癒してくれたのは登山道沿いに咲くシラネアオイ
今日一番の収穫は 満開のシラネアオイを二人〆めできたことかも♪



4つのピークを越え あのクマヤローが潜伏する分岐まできた
右に下れば自然園エリア、40分くらいで休憩舎には着くはずだ

じっと耳を澄まして笹薮から動く気配と音がしないか確認
予想通りクマヤローは立ち去った模様、もうビビることはない

分岐の先は堂津岳に続く尾根の稜線
東山より藪に見える というか、分岐から先は藪だ
堂津岳にいずれ登るとしても この時期ではなく雪がまだガッツリある4月辺りが
いいのだと思う たぶんヤブ漕ぎしなくて済むから・・・

ちょっと安心して分岐を曲がると再びピンチが訪れた

ドゥドゥドゥドゥー ドゥドゥドゥドゥドゥー

地響きのような低い唸り声 足が止まった

「 聞こえた?」

「 聞こえました・・・」

ドゥドゥドゥドゥー ドゥドゥドゥドゥドゥー

これまで山で遭遇したクマヤローの声の中でもダントツ一番の迫力だ
どでかいクマヤローに違いない

「 ヤバくありませんか?」

「 ヤバいよね。。。 」

明らかにクマヤローは威嚇している

笹藪から動かずこっちを見てヤツは人間を観察しているのだ 
あわよくば襲ってやろうと目論んでいるのかも・・・

「 ある〜ひ 森のなか クマさんに・・・」

いつもの歌を唄ってやろう できるだけ大きな声で♪
ノーテンキに楽しく歌いながら去っていけばヤツは手出ししないはず

遠慮がちに小さな声で ひとしさんも歌う

「 そんな蚊みたいな声じゃ クマに叩かれるよ 」

ちがこさんにドヤされて ひとしさんも大きな声で歌いだした

大の大人が小走りで半叫びながら歌う光景はクマヤローには滑稽だったかも
それでも翌日の新聞やTVで 【 登山者夫婦、クマに襲われ死亡 】などと
報道されるよりずっとマシだ・・・

観光センターにpm5:00無事生還
管理人さんと料金所のおじいちゃんが待っていてくれた

「 出発時間が遅かったから心配していたよ、意外に早く下山できたね
  上はまだ雪がたくさんあったでしょ 帰りの道にでっかい落石が道を塞いで
いるけどなんとか通過できるから大丈夫だよ 」

一難去ってまた一難
クマやら藪やら落石やら!



色々な意味で大変な山だったことは確かだ


comment:0 件 17/06/16 08:59




お山三年生♪

山名吾妻山(481m)  
山行日2017/05/26
山行時間4時間(休憩を含む)
山行ルート水道山P-トンビ岩-山頂-ピストンでP




大学寮に住む しょうたろう選手に車を届けるため群馬に向かった
ただ届けに行くだけじゃ寂しいので登り損ねていた吾妻山を登ることに

ちょっぴりスルムになった しょうたろう選手に車のキーをポンと渡し
大急ぎで目的の山がある桐生に移動

入り組んだ町中にある吾妻山の駐車場を目指したものの
道を間違え到着したのは水道山の駐車場!?

関東ふれあいの道として整備されている登山道は水道山、吾妻山とつながっている
新緑の美しい広い尾根道はファミリー向きのすてきなお散歩道

橋を渡って広場を通過、登山口の看板がある先からはゴロゴロ岩の
登りにくいコースに変わった

年長さんになったコハ、泣き言も言わなくなった
ズボンが泥だらけになっても気合で高い一歩を懸命よじ登る姿は感心する

汗が噴き出す トンビ岩に到着だ
桐生の町並みが一望できる展望地、岩の前は絶壁なので子供たちはやや引き気味
怖いと言いつつも岩の上で記念撮影♪

その先コースは男坂・女坂に分かれた
見上げるように急な岩場のコースにもかかわらず三年の間ですっかり山慣れした花は
ひとしさんと共に険しい男坂にチャレンジ

男坂と沿うようにゆるやかに登る女坂を小さなコハの手をひいて登る
男坂を登るふたりの姿がチラチラ見えた

先頭を歩き登るコースを見極めながらすいすい登っていく身軽な花
三点確保を忘れずに確実に登っていく姿に不安は感じられない

ひとりでも懸命に登ろうとがんばるコハ
最近 山がおもしろくなってきたらしい・・・

二人とも少しずつ山ガールに近づいている
ちょっと嬉しいのはジジババ・・・

山頂直前で合流、吾妻大権現のりっぱな祠がある山頂に
小広い山頂には休憩ベンチもたくさんある
記帳簿に名前を書き込み記念のメッセージを残した

ピストンで山を下る
駐車場手前からちょっと遠回りして水道山の展望台へ
たくさんの市民たちが景色のいい場所に陣取りお弁当♪

下山後はご褒美に?麓の桐生ヶ丘園地に寄り道、たくさん遊んで大満足
夕方にはキャンプ地の小平の里へ到着することができたよ

また一緒に山登ろうね♪


この日の写真はこちら
http://hitochiga.naturum.ne.jp/e2932580.html


comment:0 件 17/06/12 14:50




リベンジ U

山名四阿山(2354m)   根子岳(2207m)  
山行日2017/05/21
山行時間5時間30分(休憩を含む)
山行ルート菅平牧場P-小四阿-中四阿-四阿山根子岳-P




お世話になった山友に別れを告げ 10年ぶりに四阿山に向かった

「 まだ山を始めたばかりの頃だよね〜 」

「 私 風邪ひいて具合悪かったからよく覚えていないんですぅ 」

ひとしさんが山のことを覚えていないのはこの時に限ったことぢゃない。。。

「 熱が出て帰りの運転 私がしたんだよね、5時間以上かかって大変だった 」

「 私 後部座席でカーブのたびにゴロゴロ転がってました、ちがこさんがブツブツ
独り言いってたのも聞こえてましたよ 」

「 あーあれね、ナビの使い方がよくわかんなくて変な道に誘導されるもんだから
  随分遠回りしたみたいで頭にきてたんだよ 」

10年前の思い出は山のことではなく体の不調と帰路の運転のことばかり・・・



さて、本日はというと・・・

まず驚いたのは牧場の入口に料金徴収の小屋ができていたことだ
10年前にあったかは不明? もしかしてあったかもしれないし、なかったかも・・・
嵐の夜に牧場についたのでよく覚えていないというのが正しい

5月の牧場は青々とした草が牧場いっぱいに広がっていた
時刻は10:00、第一・第二駐車場はいっぱいで第三駐車場に停める
前回は根子岳から四阿山に向かい周遊した 今回は逆コース

ふれあい牧場の横をしばらく進むと中四阿山経由口
ゆるやかに続く笹の刈り払われた歩きやすい登山道、たくさんの登山者が登っている

気温は30度超え、バカ暑い。。。
前日は樹林帯の中だったので日光を直接浴びることは少なかった
今日はテンテンカンカン常にお日様の下。。。

若い登山者のパーティーに道を譲りノロノロ歩く ちがこさんにしびれを切らし
突っつくように急がせる 鬼ひとし

「 あのさー 早く歩ける所は早く歩くけど 今はムリ! 」
出だしが苦手なのはいつものこと、半分キレながら登っていく

所々 山桜が満開、標高が高いこの山はまだ春がきたばかりだ
芽吹いていない木々の先端は赤味を帯びている グリーンシーズンまであと少し

登るにつれ振り返ると稜線上の尾根からは菅平高原の景色が広がる
尾根の小広場でもある小四阿山のピークではたくさんの登山者が休憩中

尾根の稜線をグイグイ登る ペース上がってきたどー!
抜かれたパーティーを追い抜き 先を行く登山者もゴボー抜き

『 ペースは上がったけど暑いもんは暑い
このままじゃ熱中症になりそうだ なんとかせねば・・ 』

いいもん見つけた 中四阿山を越えると日影がある場所にはまだ残雪
雪をつかみ首に当てながら体温調節? 熱中症対策には効果あり!

分岐を過ぎ コンコン木道の階段を上れば四阿山のピーク

過去に雨宿りさせてもらった山家神社の社は深く残雪の中
仕方ないので手前から手を併せ 再びこの場所に立てたことを感謝

「 あの時は台風の後でスカっと晴れる予定だったのに・・・ 
雨の中、誰も登っていなかった山を二人で歩いたよね 」

「 なんか思い出しましたぁー 」

乾いた石の上に腰掛けおむすびをパクついた 
菅平湖の先には浅間山 今日のピークは人でいっぱい さすが百名山
10年前のリベンジを果たした気分

のんびりはしていられない まだもう一山 残ってる

四阿山の急下りは陽当りが悪く樹林帯のため残雪歩き
ノーアイゼンでOK、一気にドコドコ下る

笹原の海のようなコルに出た おてんとうさまが眩しい
暗い樹林帯からまた炎天下だ

登りながら時々四阿山を振り返る
深田久弥が記したように「ピッケル・ザイル党には向かないかもしれぬが、
しみじみした情緒を持った日本的な山」だと思った

広い根子岳のピークに到着
四阿山が名高いので横に並ぶ根子岳は地味化と思いきや
牧場から花の百名山でもあるこの山を目指す登山者も多いのだ

すでに昼を過ぎていたので登山者はほぼ下山、貸切状態の広いピーク

景色を楽しんだ後 歩きやすい登山道をピッチを上げてドカドカ下る 
先を下っていた登山者たちをゴボー抜き 超はや!

牧場ゴールに到着
山行時間が予定以上に早かったので牧場内にある休憩所でソフトクリームを食べた

「 10年もパートナーとして一緒に登ってるんだから いいかげん信じてよね 
ちがこさんのペース配分 」

「 あはは。。。 ですね!」


comment:0 件 17/06/09 12:04




リベンジ戦♪

山名若穂太郎山(997m)  
山行日2017/05/20
山行時間8時間(休憩を含む)
山行ルート天王山口P-分岐-田子峰-だるま石-甑岩-分岐-三村境-太郎山-馬背峠-妙徳線口-白鬚大明神宮-穴水-妙徳線口-鍬形-天王山口P




AM7:00 長野IC出口で山友と待ち合わせ
ようやく実現する山友とのパーティー山行だ

停めた車から出てきたのは山案内人 宮ちゃん
そして助手席から出てきたのはショートヘアーに白いキャップ
笑顔がかわいい小柄でキュートな山ガールRちゃん♪

天王山口まで移動
若穂太郎のスカイラインコースは見晴しのよい縦走コース
ハイカーに親切な休憩場所や史跡、展望地などが尾根の各所に整備されている

まだ山を始めたばかりというRちゃんの背中には新品ザック
新緑の美しい山を眺めながら かわいい山ガールとのハイキング登山
ひとしさん ちょっとウハウハ

Rちゃんの後をゆっくり登る
俊足の宮ちゃんに置いていかれ 距離が開くとRちゃんが叫ぶ

「 おとうちゃん 早いから! 」

振り返った父の顔は優しかった
展望のよいポイントで立ち止まり全員が登ってくるまで待っている

太郎山は地元の人たちが大切にしている里山だ
気温は30度をまわり5月の里山歩きにしては若干暑い

登山道脇には柏の木が多く 大きな葉を広げ日差しを防いでくれる
山を吹きぬける風は爽やかで心地よかった

だるま岩を過ぎ待望の甑岩に到着
先客が岩から降りるまでしばらく木陰で休憩し岩を回り込むように上部に
上った巨岩の甑岩はどの岩より眺望が優れていた

目の前には善光寺平と太郎山を挟んで長くどこまでものびる千曲川
川に沿うように田んぼや畑がたくさん並んでいる
町の先には北西に北信五岳、南西には北アルプスの白い峰々
なんて素晴らしい景色なんだろう♪

甑岩からの景色を満喫しピークへ向かって更に登る
前を歩く宮ちゃんに向かってRちゃんが叫んだ

「 ハァ、ハァ、おとうちゃん あとどれくらい? 」

思わず笑ってしまった 小さな子供みたい・・・
まだ山を始めたばっかだもん 登るのって大変だよね!

三村境からは特に急坂だ
最後の登りとはいえ小柄な身体に大きなザックを背負って一生懸命登るRちゃん
タオルで汗を拭きながらがんばっていた
そんな姿を時折振り返り立ち止まりながら黙って見ている父の姿があった

「 おとうさんのこと すき? 」 答えはわかってたけど聞いてみた

「 思春期の時はダメでした 今は・・・
兄と弟には言われます、おとうちゃんはRには甘いって 」

Rちゃんの「 今は・・・」の後に続く言葉が想像できた
男親って女の子がかわいいんだよ とうちゃんも同じだよ
いいよね、父と娘の関係って♪

後ろで会話を耳にしながら孫だけど こはな(ひとちがの孫)にもず〜っと一緒に
山を歩いてもらいたいと願っている ひとしさんがいる

ピークに到着 数人の登山者が休憩中

「 あれ? ここ見たことありますぅ〜 」

「 あたりまえじゃん この前登ったばっかじゃん!」

「 あ〜そ〜か〜 前のイメージと違うから・・・
確かブルーシートで囲われた簡易トイレがありましたっけ 」

前回は馬背峠からピークを目指したピストン山行だった
反対側から登ったのと、雪とガスヤローのおかげでピーク周囲の印象が薄く
半分忘れかけてたらしい・・・

降ろしたRちゃんのザックの中から色々な物が次々と出てきた
レジャーシートの上には大きなおむすび・玉子焼き・から揚げ

大きなザックにこれだけの物、さぞかし重かっただろう
父の山友のために早朝から準備してくれたのだ

手作りの山ごはんを食べるのは何年ぶりだろう?
普段はコンビニで買ったパンやおむすびが支流で休憩時間も超短い
ほとんど立ちんぼして食べる

Rちゃんの優しさに感謝
とっても美味しかったよ ありがとう♪

リベンジ戦は最高のピカピカ山日和!
雪とガスヤローに阻まれて見ることのできなかったピークからの景色も堪能
我が山友 宮ちゃんご自慢の若穂太郎山「 信州ふるさと120山 」に勝手に足して
121座目の山とする♪

時間が少し早かったので予定を変更し馬背峠まで縦走し、お隣の妙徳山に向かう

峠から林道を歩き登山口の白鬚大明神里宮へ
整備された太郎山とは全く違う雰囲気の妙徳山の登山道

足場の悪いゴロゴロした岩の急な涸れ沢
シダはジャングルのようでアマゾンのようだ

コポコポと音がした
穴水と呼ばれている水場の奥底から音が聞こえてくる

Rちゃんのペースが落ちた 
木陰に腰を降ろしプチ休憩 憔悴した表情 もうこれ以上は登らない方がいいと思った
ここまでがんばって歩いたもんね・・・(荷物重かったし)

無理して下山ができなくなったら大変だ
林道に戻り天王口まで周遊ルートを歩いて帰ろう
ここまでで大満足ですよ〜っ♪

駐車場までの長い道のりをテクテク歩く 陽当りのいい舗装路は暑かった
それでも男同士、女同士で並んで会話しながらの道のりは楽しいもの
お互いの会話の内容は秘密?

新緑の若穂太郎、素晴らしい一日を過ごすことができた
山案内人 宮ちゃん、Rちゃんに深く感謝したい


この日の写真はこちら♪
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comment:0 件 17/06/08 13:03




山の変人大集合♪ 最終日

山名蝶ヶ岳(2677m)  
山行日2017/05/02
山行時間9時間(休憩を含む)
山行ルート横尾山荘-槍見台-分岐-蝶ヶ岳-ピストンで横尾山荘-徳沢-小梨平-上高地ビジターセンター




奥上高地自然探索路沿いにある横尾山荘は山の上にある小屋とは違い登山者だけでなく
観光者も宿泊する簡易ホテルのような立派な宿泊施設だ

5月1日の夕食でのこと

食事の時間が始まると たくさんの宿泊者が食堂のテーブルについた
ひとちがの横には3人の男性パーティー
落ち着いた雰囲気のおじいさん? とおじさん2名

食事をしているとお隣なので会話が自然に耳に入ってきた

「 すみません僕のせいで登れなくなってしまって・・・」

「 仕方ないですよ また登りに来ますから気にしないで下さい 」

おじさん達はこんな会話をしていた

上高地から横尾までの間に久しぶりに履いた山靴のせいでマメができてしまったおじさん
ガイドさんと話した結果、登山を中止することを決めたそうだ
ちがこさんのお隣のおじいさんはガイドさんだったわけ

マメ = 登頂断念  (マメおじさん)

マメ = 登頂して下山+明日も登頂 (ちがこさん)

どっちを選ぶかはその人とメンバー次第・・・

マメおじさんの心の中は複雑なはず
一緒に登る予定だったペアのおじさんに申し訳ないのと
マメヤローのせいで足が痛いのと
登頂を断念しても目の前にいるガイドさんにガイド料は払わなくてはいけないのと・・・

せっかく楽しみにしていたであろうGWの山登り
登る手前でポシャってしまった おじさんたちがちょっぴり気の毒だった



5月2日
相部屋のカップル2組と ひとちがはのんびり出発
すでに他の部屋の登山者たちはもぬけの殻で出遅れ気味

山荘のすぐ横から樹林帯の急登をせっせと登る

「 なんか安心しない? いつものモッサリ樹林帯って涸沢みたいに雪崩れる心配もないし
急登でも登り慣れしてる気がしてイヤじゃないよね 」

「 そうですね、毎回里山で もっさり展望なし は慣れてますからね
大きなザックも山荘に預かってもらいましたから楽ちんで登れますぅー 」

ゴキゲンでピッチを上げて登る ひとちが

おかげさまで昨日山荘でゆっくり休めたせいかマメも大人しく黙っている
今がチャンス、マメが暴れないうちにずんずん登れば蝶ヶ岳の山頂も夢じゃない

出発時 ひとしさんに言われた

「 間に合うんですか? 山を下っても横尾から3時間でっかいザックを背負って
歩かなくちゃいけないんですから! バスの時間もありますし 」

そうなのだ、蝶ヶ岳のピストンは平均コースタイム6時間20分
計算すると ちがこさんの足では最終バスぎりぎりもいいところ
出発時間が遅いのに欲ばってピークを踏もうなんて虫がよすぎる?

「 わかってるって! ピークがダメなら百歩譲って分岐の反対側にある
蝶槍でもいいからさぁ〜 あっちなら時間端折れるしぃー 」

『 なんとしてもピークを踏んでやる 』 心に決めていた
トレースはしっかりある、迷うこともないし雪が締まって登りやすいのが嬉しい

先行する登山者をゴボー抜きして槍見台を通過、な〜んちゃって槍見台も通過・・・

分岐のある稜線に出た
雪はほとんどない アイゼンを外して稜線をピークに向かって稜線を歩く

「 なかなか早かったですね、なんとかバスに間に合いそうですぅー 」

稜線上からは穂高連峰の素晴らしい景色 昨日登った涸沢岳もよく見える
自分たちが昨日あの場所に立っていたかと思うと感激ひとしお♪

「 やっぱいいよね〜 登った山を見るのって・・・」

あまりの美しさに歩いては立ち止まり しばらく歩いては止まる 
せっかくアルバイトして稼いだ時間も浪費してしまった

ハイマツの間と岩の混じる稜線に冬毛から夏毛に変わり始めたライチョウ夫婦
人を怖がることもなくカメラ撮影も嫌がらない
時々「 ぷ ぷ ぷ 」とゴキゲンな声を出す

瞑想の丘にある山の方位盤で北アルプスの峰々を目で追ってみた
くっきりと晴れた空に並ぶ峰々はそれぞれ立派で甲乙つけがたい

蝶ヶ岳ヒュッテの横のテン場に雪はなくGW後半を楽しむカラフルなテントが並んでいる

登山者が集うピークに到着 丁度時刻は12時、山ごはんを楽しむ人で賑やか
山頂標識と記念撮影を済ませプチ休憩、再び素晴らしい景色の稜線を満喫し
後ろ髪引かれる思いで展望のない樹林帯を下った

下りは楽ちん 赤テープを目指して道なき雪の上をアイゼンでボカボカ下る
早いこと 早いこと!
登り同様アルバイト、稜線で遊んでた分とりかえした

山荘でザックを回収し上高地まで長い道のり

「 なんで私のザック こんなに大きいんでしょうか?
行きより帰りの方が大きくなっているような気がするんですけど おかしいな・・・」

「 なんでだろうね? ゴミが多いからなんじゃない? 」

「 え゛? そうなんですか? 」

行きも帰りもザックが大きいことに どうしても納得できない ひとしさんであった

上高地バスターミナルに到着
最終より一本早いバスに乗ることができた
 
「 あ゛― 早く山靴脱ぎたい・・・ 足痛いし・・・」

バスに乗ったとたんマメが痛いことに気づいてしまった

駐車場に到着、車に戻り足のマメを確認してみると・・・
紫になって爆発寸前のマメヤローが睨んでいる

「 そんなにひどかったんですか・・・ 」(驚く)

「 ひどいでしょ 痛かったのよこのマメ! 」(苦笑)

2017年GW前半
予定通りには登れなかった穂高連峰の峰々

順調ではなかったけれど北アルプスを堪能できた楽しい山歩きだった
色々な事を学び 色々な人とふれあうことができた
山小屋で同じ時間を過ごし共に山を楽しんだアルプスの変人たちにも深く感謝したい

END


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comment:0 件 17/05/29 07:53




山の変人大集合♪ 三日目

山名涸沢岳(3110m)  
山行日2017/05/01
山行時間5時間(休憩を含む)
山行ルート穂高岳山荘-涸沢岳往復-ザイテングラート-涸沢小屋-横尾山荘(泊)




4月30日午前10時半、悪天候の中ようやく穂高岳山荘に到着 ストーブの火が温かい
先に到着していた俊足のお兄さんはすでに着替えを済ませのんびりとTVがつけられた
談話室で一人くつろいでいた

ニコニコ笑顔で待ってましたとばかりに ひとちがを迎えてくれたお兄さん
頭には黄色いピカチューの着ぐるみ帽 

なんか変・・・

「 ひどい天候でしたね、僕は人のトレースは信用しないので好きなコースを
歩くことにしているんです 後を追われるのも嫌なのでトレースは消します 」

「 へー そうなんだ 徹底しているわけね・・・」 妙に感心
お兄さんがガスの中に消えた理由がわかったような気がした

しばらくすると雪まみれのスキーおじさんが到着した
天気は益々悪化、猛吹雪となり登ってくる登山者はもういないだろう

談話室でストーブを囲んで昼食から半宴会のようになり 明日までの長い時間を
小屋泊の超少ないメンバーで過ごすこととなった

俊足のお兄さんの薄着になった身体は鍛えられ筋肉でシャツがはち切れそう・・・
今回の目的はアイスクライミング、ガイドの経験もある強者だ
なのに何故かピカチュー  

笑える・・・

スキーおじさんは奥穂山行とあずき沢の山スキー目的
山に奥さんを誘っても断られるのでもっぱらの単独登山だそう

談話室の窓を見れば視界が悪く吹雪はガラスを叩きつけゴーゴーと風の唸り
ひどくなる前に山荘に逃げ込めたことはラッキーだったかも

雪は窓の縁まで高々と積もっていた ガラスを塞がないようスコップで積もった雪を
吹雪の中降ろすのはカッパを着こんだ山荘のスタッフたち

窓だけではない、屋根に積もった雪も同じこと
雪を降ろさないとたちまち山荘は雪の中に埋もれてしまう
稜線の小屋に続く道も除雪しないと登山者も山荘に到達することができないのだ

雪の積もり具合と時間を見ながら外作業を繰り返す地味で大変な作業を
山荘のスタッフたちは繰り返し行っていた

その時だ ガヤガヤと数人の登山者が雪まみれになって山荘に転がり込んできた
深々かぶったフードを上げると中国の方?
明らかに日本語とは違う言葉で仲間と話している

「 すごいですね こんなタイミングで登ってくるなんて 」

「 ホントホント あの雪壁を吹雪の中よく登ってきたもんだ 」 

しばらくすると小柄なおばちゃんが談話室に現れた

「 大変だったのよー あの人たち言葉が通じなくって・・・
ザイテンを登る手前であずき沢に行っちゃいそうだったから慌てて身振り手振りで
止めたんだけど通じなくってね 先にいた男性に声をかけたら誘導してくれたから
ここまで登ってこれたのよ よかったわぁ〜♪ 」

すると次に浅黒く日焼けしたアルピニストおじさん登場 まさに山男そのもの!

「 外人のパーティーがいるけど言葉が通じないだろうと思っていたら
 日本語が流調な中国人がいてホントよかった 」

「 私 中国人じゃないし。。。 」 おばさん苦笑い

結局 山荘まで吹雪の中を登ってきたのは ニーハオパーティー3人組、
単独の小柄な山おばさん、単独の山おじさん2名の計6名
談話室はメンバーが増え夜の消灯まで賑やかに話の花が咲いた

こんな天候でも平気で登ってくる人たちなんだから みんな変人だ



5月1日 快晴♪

朝日が昇った 昨日の吹雪が嘘のようだ

「 冷たぁ〜っ!」

外用サンダルではパウダースノーは歩けない
乾燥室から山靴を出し紐も締めずにカポカポ稜線に走る

半寝ぼけ状態だったのに稜線から見えた素晴らしい景色で目が覚めた
目の前には青空に聳える奥穂高

雪のかかった岩場の梯子 去年鉄網をスルーして滑落したという危険なポイントの
上部に続いている垂直の雪壁が恐怖をあおった

「 登れるかな? 奥穂 」

昨日の座談会では難関は見えている梯子を登った先の垂直の雪壁
登山者が多くしっかりステップがついていれば問題ないが早朝は難しそうだ
サラサラ雪の垂直の壁は ひよっ子には太刀打ちできそうもない

万が一、滑落しても鉄網に引っかかればいいが、運が悪けりゃ死亡は確実
登りで雪壁をクリアできたとしても下山はもっと怖そうだし・・・

「 私達には無理ですよ・・・」 ひとしさんの答えはわかっていた

「 そうだよね ここまで来ただけでも十分だよね
小屋の裏手の涸沢岳なら登れそうだからそっちにしよ♪ 」

『 あれ おかしいな? いつもなら無理やりでも行こうとするのに
納得できないですぅー』 心の中で怪しむ ひとしさん

昨日の荒れた山とは違い 風も穏やかで見えなかった周囲の峰々がくっきりと
姿を現していた 前穂に続く北尾根の奥に富士山の姿もバッチリ

山荘に戻り準備を整え涸沢岳に向かう
奥穂を登っていくアルピニストたちが小さく見えた

この日の涸沢岳の一番のりは ひとちが♪
トレースのない山頂までの雪の岩場を ちがこさんが登っていく

「 ありゃん? こっちでいいのかな? 」

見えている山頂までは ほぼ直登コースのように見えるがトレースのない雪の岩場は
意外に難しく最初にトレースをつける係りは責任重大

「 ぬぉ〜っ! こっちの方が登りやすいかな? 」 

なんとも変てこりんなコース完成!

涸沢岳の山頂に立った
360度の大パノラマ 遮る物のない素晴らしい雪の峰々が連なる北アルプス

「 簡単には登らせてもらえませんね・・・」 ひとしさんが笑った

「 うん 今回は穂高連峰の偵察みたいになっちゃったね
今度は雪のない季節に西穂から北穂まで縦走しよ♪ 」

上高地のバスターミナルで投函した登山届に記載した山計画とは全く違うコースに
なってしまったけど最後のコメント欄に小さく「 体力・技量・天候により大きく
日程を変更し短縮することもある 」って書いた

「 無理して危険や死に繋がるような登山になるくらいならキパっと予定変更して
安全で余裕のある自分達のスタイルに合った登山にした方がいいよね 」

「 珍しいですね ちがこさんなら無理やり登ろうって言うんじゃないかと
ひやひやしていたんですよ 」

「 まあ そういう場合もあるけどさ! 」

大満足で涸沢岳を下る 後からきた登山者は皆 ちがこさんがつけた変てこりんな
トレースに従って山頂を目指すハメとなった

穂高岳山荘から再びザイテンを下る
あずき沢は雪崩の可能性もあるのでザイテンを下るようにアドバイスをもらっていた

涸沢から次々と登ってくる登山者とすれ違った 
これから奥穂を目指す強者たち 

荒れた昨日とは違い遥か下の涸沢のテン場まで見える雪壁のザイテンの下り
あまりに雪壁の傾斜がキツく足がなかなか前に出ない
雪崩をもろともせず あずき沢を尻セードで下っていく登山者も多かった

涸沢小屋に戻り預かってもらった大型ザックを回収
初日に相部屋だった迷惑な背広の神様とお姉さんも無事下山したとのこと
(背広の神様たちが登っていたころ北穂では滑落があったようです)
スタッフに「 背広のおじさん 」でフツーに通じるのだから笑えた

テラスで次の山計画
今回は涸沢岳からの景色で大満足したものの このまま下山するのは納得いかない

「 そうだ! 横尾山荘に泊まって明日は反対側の常念山脈を登ろうよ♪ 」

「 え? まだ登るんですか? 私は上高地に下ってのんびりしてもいいかなぁ〜
って思ってたんですけど・・・ 」

「 せっかくだから登った穂高連峰を蝶ヶ岳から見たいじゃん 」

奥穂も素直に諦めたわけだし有無は言わせない
心が踊った まだ山にいられるのだ 

ラッキーなことにGW後半は明日から
山荘の空きを確認し予約の電話を入れ涸沢をとっとこ下って行く

涸沢のテン場はテントを撤収する人たちで溢れていた
下りの横尾までの道のりは蟻の行列のように大きなザックを背負った登山者が
GW後半の涸沢を楽しむため列を成して登ってくるのとすれ違った

峰を目指す者もいる、涸沢でテントや景色などを楽しむ者もいる
目的は違っても山を楽しむために上を目指すのは同じ

横尾に到着 ここもまた人で溢れていた
登山者だけでなく観光客も入り乱れ 入山した時と違う尋常ない人の数

横尾山荘にチェックイン 
山荘のお風呂にゆっくり浸かる 冬靴で擦れた足のマメはまだなんとかなりそうだ

「 あ〜 幸せ♪ 」

カーテンで仕切られた綺麗な山荘で久しぶりにゆっくり眠ることができた
明日もまた山を登る 天気予報は晴れ♪ どんな一日になるのだろう?


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comment:0 件 17/05/26 12:41




山の変人大集合♪ 二日目

山名涸沢岳(3110m)  
山行日2017/04/30
山行時間2時間30分
山行ルート涸沢小屋-ザイテングラート-穂高岳山荘(泊)




4月29日の夜のこと、涸沢小屋では宿泊者による緊急会議が開かれた
翌朝の天気予報は荒れ模様、午後からは天気が回復する
お題は「 明日の行動計画 」

ひとちがの山行計画といえば ともかくハチャメチャでアルピニストたちから言わせれば
「 クレイジーな自殺行為 」と呆れられた

「 計画当初は夏道で予定組んで周遊しようとしてたから無謀だったと思うよ
だから大幅に予定変更して涸沢小屋を起点としてあっちこっちの峰をピストンする
計画に変えたんだけど やっぱ無理かなぁ〜?」

浅黒く雪焼けしたバリバリのアルピニストたちから見れば ピストンに変更しても
ひよっ子の ひとちがには残雪期の穂高連峰を簡単に登るのは無理と判断したのだろう

とはいえ、登山はもとより自己責任の世界だ
「 行く 」と言えば誰も止めることはできない

「 そーいえば・・・ 今日は北穂で雪崩があって数人埋まったよ
腰までくらいだから皆で掘り出して命に別状はなかったけど 」

は? 雪崩? 埋まった? 一大事じゃん! 
明日 北穂に登るのはちょっと考えた方がいいみたいだ

「 確か去年は穂高岳山荘の梯子場の先で滑落事故あったよね?
滑落防止の鉄網の横から運悪く滑り落っこちて止まんなかったんだっけ」

は? 滑落? 死亡? そんなに危険なの?
明後日 奥穂に登ろうと思ってたのに・・・

「 前穂も危険だよね あそこはマジやばい! 」

「 そうそう! 5・6のコルでビバーグしてるパーティーもいたし・・・」

は? ビバーグ? 無理無理・・・
明々後日 前穂までピストンできるのかな? 

止められる以前の問題だ 計画はなかったことにする
計画がお釈迦になったわけだからまずは翌日をどうするかだ

「 北穂は天気が悪かったらヤメよっか 雪崩たら困るし 」

「 そうですね、涸沢小屋に缶詰か奥穂山行を考えて上の穂高山荘まで
移動するかですね 明日は天気もダメだし奥穂のピークは無理そうですから 」

うじゃうじゃ・・・悩む



4月30日 夜が明けた

相部屋の背広の神様とお姉さんは早朝から北穂に登る支度を始めた
窓から天候の状態を確認し、登っていく登山者がいるか様子を伺う背広の神様
外は雨模様、時間が経つにつれ雪に変わった

「 やっぱり登るんですね 北穂 」

古びたカッパの上下、トレードマークの背広は脱ぎ捨て意外と軽装備
じっと見つめる ちがこさんに気付いたのか

「 あ〜これね 私の冬のアウターだよ 」 笑って答える背広の神様

雪風が強く吹雪いても大丈夫なのか?
出発してく二人を見送り、前日に登頂し下山していくアルピニストたちを見送った
今日もまたビリっけで出発だ

散々迷った結果、北穂山行は諦め稜線上の穂高岳山荘まで移動することに決定
天気が回復する5月1日に奥穂高山行を決行する

同時刻、スキーをかついだ単独のおじさんアルピニストが先行した
どんよりとした天気 雲行きが怪しい

P2553の雪壁のようなルートを必死に登る
スキーのおじさんは脱落 先頭さんは ちがこさん
降る雪に消されルートが不明瞭だ

後方から俊足のお兄さんがものすごい勢いで追い抜いていった
追いかけようにも早すぎてお兄さんはすぐにガスの中に消えてしまった

上からどやどやと声がした 数人のパーティーが雪壁を後ろ向きで下ってくる
トップを下ってきたリーダーらしき人が ちがこさんに声をかけた 

「 目印は撤去してますので帰りは気をつけて下さい 」

『 そういえば ガスの中、細い竹竿に赤いピラピラが刺さってたっけ
進む先もよく見えないから助かってたんだけどな・・・』

後は自力で稜線上の小屋を目指すしかない

パーティーは苦戦している ひとちがを不憫に思ったのかステップを譲ってくれた
傾斜のきつい雪壁につけられたステップはありがたく止まることなく上を目指す

振り返ると ひとしさんが10mほど下を這い登ってくるのが見えた
天気がよければ高度感ある迫力満点の景色が広がっているはず
今はガスで視界が悪く上部の雪壁がどこまで続いているのかさえわからない

ザイテングラートには鎖・梯子場があるが雪に深く埋もれ確認できない
心臓がバクバクする いったいどこまで登れば稜線上に出るのか?

不安になり始めた頃 先行して姿を消した俊足のお兄さんが
稜線上らしき場所に立っているのがチラリと見えた

足元についているトレースはお兄さんと反対方向に続いている
トレースに従い登っていくと ようやく雪壁も終わりポンと稜線上に出た

稜線上では大きな音をたてて山荘のスタッフが除雪機を使って雪かきをしていた
ひとちがに気付いたのか小屋の方向を黙って指さす

午前10時30分 穂高岳山荘に到着
雪の中に埋もれた山荘は屋根部分だけしか見えない
たった2時間半の山行だったが すごい冒険を終えたような気分になった


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http://hitochiga.naturum.ne.jp/e2922710.html


comment:0 件 17/05/25 18:54




山の変人大集合♪ 初日

山名涸沢岳(3110m)  
山行日2017/04/29
山行時間8時間(休憩を含む)
山行ルート上高地バスターミナル-明神-徳沢-横尾-涸沢小屋(泊)




せっかく計画した2017GW南紀の山旅は すえたろうさんの体調不良で
ポシャってしまった、せっかく早くから予約した宿もすべてキャンセル・・・

そして直前に浮上したのが穂高連峰
山を始めて10年、混雑を恐れあえて穂高を避けてきた
いよいよ人気の百名山を目指すチャンス到来♪

上高地行きのバスは意外にも空いていた
一番後ろの席を陣取り大型ザックを座席の横に置いて景色を眺める

バスは観光客で賑わう大正池を過ぎターミナルに到着
まずはベンチでパンをパクついて冬靴の紐を締める

「 やだねぇ〜 冬靴 重いしさぁー ソールが硬くてキライ 」
ブツブツ文句を言うのは ちがこさん

まだ峰には雪ががっつり、アルプスには冬靴・ピッケル・ヘルメットは必需品

「 なんで私のザックはこんなに大きいんでしょうか?
小屋泊なのにおかしくないですか? それに妙に重いような・・・」

「 あ〜それね 大きいのはお菓子がいっぱい入ってるからだよ
重いのは水じゃなくて2Lの紙パックの梅酒かな? 」

納得のいかない物がたくさん詰まっている ひとしさんのザック
自分で荷物を詰めないから中に何が入っているかも謎?

登山計画書をポンとポストに投函しスタート
ほぼ夏道の雪のない小梨平のキャンプ場を横目に歩く

明神を過ぎたあたり、ぶつぶつ言いながら歩いたので
バチが当たったのか小指が当たり痛くなり始めた

「 なんか足が痛いしぃー 紐の締め方が甘かったのかな? 」

自然探勝路には猿たちが群れを成して餌を食べている
なんとものどかな上高地

徳沢から横尾へ向かう梓川沿いからは雪の頂きの前穂高
川の清らかな透き通った流れがどこまでも続いていた

「 足痛ぁ〜っ! もう耐えられん! 」

横尾山荘の横のベンチにどっかり腰を降ろし冬靴を脱いでみた

「 あちゃぁー やっぱマメできてるしぃー 」

ありったけの絆創膏で当たる部分をサポート、小指もぐるぐる巻きで
カバーしたものの果たしてこれから先は大丈夫なのか若干不安・・・

横尾谷に入った がっつり雪道に変わった
屏風の頭を回り込むように涸沢方向へ沢沿いに進む

例年なら出ているはずの本谷橋も今年は残雪が多く橋を修復するための材料に
ブルーシートをかけたものが雪の間から顔を出すのみ 橋は見当たらない

涸沢に入ると山の両側からのデブリに恐怖を感じた
立ち止まって休憩しようものなら呑み込まれてしまいそう・・・

傾斜がきつくなり なかなか前に進まない
大きなザックを背負う ひとしさんの顔が苦痛でゆがんでいる
止まることなく一歩一歩白銀の涸沢をただひたすら登った

涸沢ヒュッテにたてられた こいのぼりが見えた
ようやくカラフルなテントが立ち並ぶ 憧れの涸沢に到着

「 いや〜長かったですねぇー」

「 うん、なんとか足ももってくれてよかったよ・・・ 」

さっそく今日の宿泊地である涸沢小屋にチェックイン
暮れかかった涸沢を小屋のテラスから冬靴を脱ぎ捨てて飽きるまで眺めた

この日は宿泊者も少なく他の登山者と相部屋
若いおねえさんと背広を着たおじさん へんてこりんな組み合わせ

「 お父さんと山登りですか? 」何気に聞いてみた

「 違います、友達のお父さんです 」

友達のお父さん? もっと変

「 おじさん変わってるね、雪山に背広着てくる人なんて初めて見た 」

おねえさんが笑って答えた 「 いつもそうなんです、おじさんのトレードマーク 」

「 ふ〜ん そうなんだ・・・ 」 もっともっと変

おかしいのは背広だけではない、古びたラガーシャツ 昭和レトロの世界?
頭はちょっぴりバーコードで おねえさんを気にする様子もなく一人でさっさと
テラスでビール 赤い顔してゴキゲンだ

おもしろすぎる・・・ と思った

山のキャリアもさることながら、厳冬期でも背広でアルプス登山 
だけど おねえさんにとっておじさんは頼りになる神様みたいな存在らしい

後に この背広の神様は ひとちがにとって大変迷惑な存在となった

夕食が終わり楽しい時間がやってきた
梅酒を呑みながらお菓子を食べられる素敵な一時♪

同じテーブルには男性2名、女性1名のパーティー
すでに登山を終え明日下山するので余裕の様子

うち男性1名は小屋泊ではない、テント場でツェルト泊だそう
ピラピラしたツェルトで寒くないのだろうか?
見た目は熊のように大きく強そうだ 風邪などひきそうもない・・・

「 寒くないですよ 正月もツェルトでしたから 」

はぁ〜 正月もねぇ〜 スゴイ人がいるもんだ 人間業ぢゃない
片や軟弱な ひとちがは寒さを恐れ、天候を恐れ、雪崩を恐れて小屋泊

「 涸沢でテント張る人はみんな山中毒ですからね 」

そう言って笑う熊さんの言葉に妙に納得する ちがこさんであった

夜も更けそろそろ電気が消えお休みタイム
楽しい登山者たちとのプチ宴会も終わった

がーっ! がーっ! ぶぶぶ。。。

廊下で嫌な予感がした
すでに背広の神様とおねえさんはシュラフに潜り眠っていた
背広の神様のイビキ ハンパぢゃない

「 ひぇぇぇ。。。 これじゃ眠れない・・・ 」

ぴくりとも動かず眠っている おねえさん、大音量のイビキの背広の神様を挟んで
耳栓して無理やり眠りにつこうと努力している ひとしさん

その横で ちがこさんは指を耳の穴につっこんで耐えるしかない
扉を閉めた部屋は音響抜群、無敵のカラオケボックスのようだ
ほとんど眠ることなく朝を迎えた

「 おじさんのイビキすごいね 」小声で話しかけると

「 大丈夫です、いつもそうだから 」笑って答えるおねえさん

雪のアルプスには強者が集う 色々な意味で・・・

窓から外を見ると風が強く大荒れの天気 雪もがんがん降り始めた
さ〜どうする ひとちが?


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comment:0 件 17/05/29 07:45


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