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素隠居
1965〜1969 生
北海道 在

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別天地発見

山名利尻山(1721m)   長官山(1218m)  
山行日2017/09/07
山行時間8時間30分(うち、休憩1時間30分)
山行ルート鴛泊コース(往復)




突然、訪れた4日間のフリー休暇。「老後の楽しみに・・・」と半ば諦めていた利尻登山のビッグチャンスが転がり込んできました。
マイカーは稚内に預け、徒歩でフェリーに乗船。特大スーツケースにザック姿ってどうなんだろう?と心配しましたが、そこはさすが利尻島。同じ身なりの人たちが何人もいて一安心。当初は飛行機での移動も考えましたが、やはり「利尻島には船で渡りたい!」という思いと、いつでもキャンセルできる気楽さでフェリーを選択。平日なので空いてるかと思いきや意外にもツアー客を含む大勢の乗船客で驚きました。
札幌から稚内に向かうオロロンラインからは、雲の上にわずかに頂上だけを覗かせていた利尻山、船が近づくころにはその全貌を現し始め、到着した港では眩いばかりの晴天の下、迫力ある姿で迎えてくれました。昼食後はペシ岬に登るなど軽く散策して今宵の宿へ。本来であれば野営場を拠点にしたいところですが、そんな準備も度胸もなく、今回は一泊二食付きのお気楽パックで臨みました。
当日の朝、宿の前の海岸線は好天を予感させる曙が広がっています。宿裏の湧水を水筒に詰め、いざ出発。登山口までのアプローチが送迎車というのもちょっと特別感ありです。先週の定山渓天狗岳の筋肉痛もほぼなくなり、睡眠不足以外は気力、体力ともに万全の状態で登山開始。
天気はパッとしませんが、前日もそうであったように「昼までに晴れてくれれば」とさほど気になりません。5合目あたりでは眼下に晴れ渡った鴛泊の町と海原が広がりますが、山頂方向はなかなか雲が取れません。それどころか風も強まり、少し嫌なムードに。さらに歩を進めますが、山頂方向の視界は悪くなる一方で、見晴らしがいいはずの長官山はガスに包まれ、しまいにはポツリポツリと雨粒まで落ちてきます。しかも雨粒は次第に確かなものになり、9合目手前あたりからは背中を叩く大粒の雨に。まさか出番が来るとは思っていなかったレインウェア、ザックカバーを着用しますが、防水グローブはわざわざ装備から外して宿の畳の上に・・・。ゲーターなど持参しているわけもなく、ほどなく登山靴の中はびしょ濡れに。それでも頂上だけは踏みたいと一歩一歩、歩みを進めます。途中、片側が切れ落ちたルート上では「ガスがなかったら怖いだろうなー」と少し感謝しながら通過。最後は「あと〇〇メートルで祠があるはず」と高度計を励みに前進し、人声が聞こえたと思ったら目の前にその祠が。想像した風景はそこにはありませんでしたが、確かに何かで見た祠が目の前にあります。一瞬、雨が小降りになり、「せめておにぎり一つでも」とザックから取り出した瞬間、またしても大粒の雨が。食事までお預けになり、這う這うの体で下山開始。
酷い天気ではありましたが、行き交う人との間で変な仲間意識が生まれたり、今までに味わったことのない、何とも言えない心地よさをもって下山しました。
当然ながら、下山口は太陽の光に包まれ、迎えの宿の主人には「良かったでしょ?」と言われる始末で、その主人曰く、(この時期?)頂上で雨まで降るのは珍しいとのこと。
いろいろとありましたが、登山中以外、島に滞在している間、ほぼずっとその雄姿を見せてくれた利尻山。本当に惚れ惚れする姿で、虜になってしまいました。
また、ザックを担いで堂々とブラブラできる島の雰囲気も新鮮で、決して大げさでなく「こんな世界があったんだ」と人生の大発見をした気持ちです。
真っ白だった山頂は、利尻山が「また来なさい」と言ってくれたんだと、都合よく解釈したのでした。


17/11/06 23:28


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