素隠居's Page
 
mail: pass:   

素隠居
1965〜1969 生
北海道 在

山行記録
山行記録 (40)
山行一覧(年別)
山行一覧(県別)
山行マップ
日本百名山 (5)
日本二百名山 (5)
日本三百名山 (3)

資料室画像
登録画像 (42)
画像一覧(年別)
画像一覧(県別)
スライド
画像マップ

記録
百名山の記録


山どんの資料室



 
 山行記事 MyPicture     


黄金山に軍配

山名黄金山(740m)  
山行日2017/06/08
山行時間2時間40分(うち、休憩20分)
山行ルート旧道〜頂上〜新道




今年のテーマ「怖い山」の第2弾に選んだのは黄金山。以前から気にはなっていたのですが、740メートルそこそこの低山でありながら自宅から2時間を要し、その上、怖い山となれば、わざわざ行く理由も見つからず、これまでお蔵入りとなっていました。
訪れたのは久しぶりの平日。怖い山なので少し賑やかな方が良かったのですが仕方ありません。到着した駐車場には車2台、という心細い気分の中、4人の中年男性グループが続いて到着。少しホッとしてグループの後を追うように登山口を出発。
黄金山はメインとなる新道の他に、再整備されたと言う旧道があり、事前の情報では圧倒的に旧道の方が恐怖度が高いとのこと。もともと旧道を登りに使う決心をしていたので、「お願いだから、誰か旧道に進んで」と祈りながら、その分岐点で先行グループと合流。願い空しく、グループのリーダーと思しき人から「旧道は危ないから、新道を行くよ」との声が。背後に3名の視線を感じながら、一人旧道へ向かったのでした。
旧道で怖いと思われるのは山頂直下の急崖トラバースなので、しばらくは体力を温存しながらのんびりと進みます。が、急登にさしかかったあたりで予期せぬ恐怖が訪れます。実はその直前から、何か獣の咆哮のようなものが数回、足元の遥か下の方から聞こえていたのです。北海道では最近のニュースで「熊」に関する注意喚起が頻繁に流れており、どうしても想像してしまうのです。そんなとき、足元のすぐ後方でゴロっという大きな音が。
人間は本当にびっくりすると声にならない声を出すようで、生まれて初めて「ひっ!」というマンガのような声を出してしまいました。振り返ると炊飯器大の岩が登山道を転がり落ちており、どうやら知らないうちに落石を起こしていたようです。ホッと脱力するやら自分のノミの心臓ぶりに情けなくなるやらで、本当に自分は山に登る資格があるのかと自信喪失気味に。
気を取り直して登山再開しますが、ここからのロープ場がなかなかのスリリングゾーンで、ロープ、木の幹・根、岩を掴みながら、感覚的にはほぼ垂直に、しかも連続して難所が現れます。当然、下は見ることができません。大した距離ではなかったのでしょうが、何十メートルも緊張感が続いたような気分です。やっとの思いで急登を乗り切ったところで現れたのが噂のトラバース道。しかし、ここは思いのほか楽勝で、あっという間に通過。最後に控えるのは頂上とその手前の岩塔を結ぶ両側が切れ落ちた尾根です。
そこで、もう一つの恐怖体験が。いよいよ手前の岩塔が姿を現し、恐怖に押しつぶされそうになりながら巨大な岩にしがみついていたその時、ジー!と大きな鳴き声を発しながら、一匹の死にかけたセミが突然、手の上に落ちてきたのです。さすがに二度目の「ひっ!」は出ませんでしたが、セミの鳴き声すら聞こえていなかったのに一体、どこから?しかも、手の上になぜ?という、恐怖の二重奏に全身を包まれます。
岩塔からはへっぴり腰でなんとか向かいの山頂へ。肌を刺す小さなブヨのような虫の集団にまとわりつかれ、クールダウンする間もなく、そそくさと恐怖の岩塔へ戻り、そこでやっと3人グループと再会。一言二言、声をかけ合い、「やっと帰れる」との思いで新道を下りました。
思えば、恐怖の原因は己の心の中にこそある、とどこかで聞いたことがあるような。
このまま「怖い山」を選び続けると、山登りが嫌いになってしまうのではないか、という不安を抱きつつ、でもすでに次のターゲットに狙いを定めている自分がいたりもします。
いろんな意味で「怖い山」ナンバー1が確定しました。


17/06/09 00:51


ハンドル名
タイトル
コメント
 2000文字まで入力可。
認証私はロボットではありません。