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素隠居
1965〜1969 生
北海道 在

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歴史を紡ぐ函館山登山

山名函館山(334m)  
山行日2016/11/12
山行時間全行程 3時間20分(山頂まで1時間)
山行ルート旧登山道コース→〈函館山〉→千畳敷コース→地蔵山コース→七曲りコース→宮の森コース




今年は北海道の冬の訪れが早く、今シーズン最後の登山を諦めかけていた矢先に1泊2日の自由を手に入れ、行く先を函館山に決めました。
函館は今から25年ほど前に2〜3年間暮らしたことがあり、当時のアパートが函館山の麓にあったことから、とても思い入れがある山でもあるのですが、そのころ登山には全く興味がなく、函館山と言えばマイカーで登るだけ。一般の観光客と同じ函館山しか知らず、ここ最近までは登山の対象としても考えることはありませんでした。
少し気になったのは昨年の冬、雪が積もっても安全に登れそうな山を探していたときに思いつき、以来、「せっかくだから一度は自分の足で登ってみたい」と思うようになりました。その後、某人気TV番組で函館山山頂にある、かつての要塞跡が取り上げられたのを見て、その思いはますます強くなっていきました。実は函館山の麓に暮らしていながら、要塞跡の存在すら知らなかったのです。
そんなこんなで晩秋のとある週末、札幌から5時間、吹雪の峠を越えて一路、晴天の函館山へ。登山口にある駐車場は手狭で、わずかな空きスペースに車を滑らせ登山開始。かつて、毎日のようにその脇を車で通っていたことを思い出していると、連想ゲームのように20数年前の記憶が蘇ってきます。
さて、旧登山道はかつての馬車道ということで、しっかりとした幅広の道が設えられています。ところどころに遺構が残っていたり、鬱蒼とした杉林があったり、なかなか情緒深い登山道です。行き交う人も多く、山頂付近では中国語で会話をしながら向かってくる集団がいるかと思うと「おはようございまーす!」と誰よりも大きな声であいさつをされてびっくりする一幕も。さすが函館山です。
いわゆる山頂は御殿山と呼ばれ、展望台には絶景を前にいつもの賑やかな光景が。

そして、千畳敷コースへ。このコースに沿って、今回の目的の一つである要塞跡を辿ります。まず現れるのが「御殿山第二砲台跡」。全てに立ち入れるわけではありませんが、6門の砲台が次々に現れる様は現実とのギャップが大き過ぎ、ここに津軽海峡を睨む大砲があったことを容易には想像することができません。続いて入江山コースに寄り道して観測所の跡などを見学。
ここからは尾根に沿って千畳敷コースをひたすら進みます。右下方には函館山の裏側とも言える切り立った断崖が顔を現し、小さいながら函館山が次々と見せる様々な姿にただただ圧倒されます。
しばらく進むと「千畳敷砲台跡」「戦闘指令所跡」に。今回、最も記憶に刻まれたのがここ「戦闘指令所跡」の光景。海を臨むロケーションに忽然と現れる遺構はさながら映画のワンシーンのようで、こんなところが日本に、それも、これほどポピュラーな函館山にあったのかと、しばし立ち尽くしてしまうほどの衝撃を受けました。なかなかその場を離れることができず、行ったり来たりしながら、時にぼーっと佇んでみたり、最後は後ろ髪を引かれる思いで歩を進め、得も言われぬ充足感を胸に先のコースへ向かいました。
地蔵山コースから七曲りコースにかけては初めて本格的な登山道の様相を見せましたが、それも束の間。宮の森コースでは森の中に木道が続く個性的な道ありと、最後まで飽きさせない、充実の山行となりました。

今回の函館山登山では25年前見た景色、さらに要塞が築かれた100年以上前の風景に思いをはせながら、自分の足で歩いてみることの大切さをつくづく感じました。


16/11/19 00:28


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